森の中で笑みを浮かべるニナ。擦り切れた手足や衣服を見るに、先生と初めて出会ったときの光景を描いてくれたものと思います。それも座り込んだニナと目線が合う高さということは、これは先生の視点なのですね。そういう条件を一つの文字もなくちゃんと伝えられる表現力の高さ！　そして何よりこの満面の笑みの輝きが本当に尊いです。風に揺れる髪の毛の繊細な表現や降り注ぐ陽の光の眩しさ、手前にうつった花など、本当にひとつの表現としてのレベルが高い……！

渦巻く氷雪の風の中、こちらに手を差し出すアイ。きらめく涙をこぼしながら、悲しみとも喜びとも付かない、なんとも言えず切なげな表情があまりにも絶妙すぎます。風になびく豊かな髪の毛の流れ方、こちらに伸ばされた指先と胸元に当てた手の繊細な描写、まとった衣服の素材まで感じられるようなシワと質感、控えめで楚々とした佇まいとは裏腹に風にひらめくスカートの下に除く太ももと服を押し上げる胸元の破壊力。地面を踏みしめるブーツからは氷柱が迸り、背後にはジャックフロストが笑い、周囲には雪の結晶と激しい雪風が舞い散る。まるで炎の化身たる先生との間を引き離すかのように……そしてこのイラストの真価が二枚目の差分です。一枚目ではあまり目立たなかった背景に、しかししっかりと存在していた花、蝶、魚、熊、そして人の手と白い一対の翼。アイの想いと歩んできた道がこの一枚にギュッと凝縮されていて、だからこの絵は魔法そのものです。

おすなばダンジョンのマリーちゃんとチビローガン。ふんわりとした繊細なタッチで描かれたマリーちゃんがとにかくかわいい！　ふわっふわの柔らかそうな髪の毛やふんわりとした服の質感、大きな瞳とバラ色のほっぺがお人形さんのような愛らしさです！　そしてローガンのぬいぐるみが丸っこくデフォルメされていて、完全に魔法少女に付き従うタイプのマスコットキャラになっているのに笑いました。こっちはこっちで可愛すぎる……！　背景にも立方体のブロックや花、パンやクッキーなどおすなばダンジョンに出てきたものが散りばめられていて、一枚におすなばダンジョンの要素がぎゅっと凝縮されつつ独特の雰囲気で纏められていて、本当に素晴らしいです！

まおはじヒロインがバスタオル姿でラブホに集合したイラスト。それぞれ思い思いに誘惑するヒロインたちを一人称視点で360度見回すことができる素晴らしい光景です。まず何と言っても360度画像というのが凄い。本当に自分がそこにいるかのような臨場感で女の子たちに囲まれるのはまさに男の夢。その上で単純な集合絵としての個別のヒロインたちの描写も素晴らしい。一番近くで身を乗り出すように迫るシャルの今にもはらりと外れそうな危ういタオルの胸元、腕で身体を支えながら倒れ込むように身を寄せるスピナ、零れ落ちそうな胸を腕で持ち上げて強調しつつ、脚もギリギリのラインまで魅せるリル、稚気に富んだ様子でこちらを見上げつつもぎゅっと圧迫された胸元を自然と主張するユニス、あえて背中側を向け項から背筋の肌を晒すナジャに恥ずかしげに佇むウィキア、控えめにソファに座りつつも隠しきれない巨乳が主張するミオに今まさに風呂を上がったばかりという風情のエレンと、それぞれの魅力を見事に表現しています。

始まりの魔法使いのキャラ16人勢ぞろい！　豪華さと情報量という点においては間違いなく今回のFAコン随一の力作です！　それぞれのキャラクターがタロットカードのようなモチーフの中に描かれて、それぞれのデザインの一つ一つが愛に満ちています。ユウキとユウカの対になった石剣モチーフ、継ぐものと継がれるもの、自らの作った魔導機に囲まれ身を縮めるイニス、海の中の貝や珊瑚と物語を思わせる幕に囲まれたリン、炎の剣を携えたシグにお互い見つめ合うティアとルフル。もっふもふの羊毛とリボンと蹄マークに囲まれたメルや本性の竜の姿を頂く先生などなど、どのキャラクターもしっかりと向き合い、その性格やエピソードを咀嚼してデザインの落とし込むという、気の遠くなるような作業によって作られた、本当に愛に溢れた作品です。

「魔王の始め方」という作品の一側面を切り取ったような一枚。暗いダンジョンの中、まばゆく光るダンジョンコアを背にしたオウルたちのこの悪役感がなんとも言えず素晴らしいです。眼前に広がるのは哀れな犠牲者の亡骸か、それとも地獄から呼び覚まされた悪鬼異形か。それぞれのキャラクターの配置された関係性もとてもいいですね！　最前列に立つユニスにそっと後ろに控えるスピナ、重力を無視してそばに浮かぶリルにちゃっかりと膝に乗っているマリーという、これだけで距離感と関係性と性格をバッチリと描き表している構図。全体としての雰囲気自体も素晴らしいけど個々のキャラクターの描写もすごくいい。ダンジョンコアの光に照らされたリルの白い肌や零れ落ちそうな横乳、翼の付け根。物静かに佇むスピナと躍動感のあるユニスの静と動の対比。膝に座ってニコニコしてるだけなのに影の付け方で悪そうになってるマリーちゃんに実際悪いオウルさんの仏頂面。ゴツゴツした感じの指も好きですね。

現パロまおはじ家。構図とシチュが良すぎる～～～～！　この、何でも無い休日の朝って感じののんびりした空気感と、それぞれのキャラクターのやり取りがめちゃくちゃに良いです……勝手にオウルさんの足の爪を塗ってるリルと、意に介さずさせるままにして本を読んでるオウルさんの関係性だけでごはん三杯食べられる……スウェット着てだらけてるオウルさんなんて絶対他じゃ見られない貴重な姿ですよ！　リルもお団子三つ編みヘアーとか本編はおろか二次創作でも初めて見る髪型してるのにめちゃくちゃ似合ってるし、何なんですかその無防備な爆乳は！　だし……無表情に爪を見つめてるスピナも可愛すぎる。そして背後ではマリーとその着替えを手伝っているらしきユニスの姿。椅子にかけられた服やマリーに見せるようにしているリボンなど、どんな服を着せるか試行錯誤してる感じも、本当にいい！

箱庭で遊ぶマリーちゃん。水彩の暖かな画風で描かれた箱庭のお茶会がとても可愛い！　オウル、リル、マリーのぬいぐるみの愛らしさよ。むすっとした表情でカップを手にするオウルさんぬいが特にすごく好きです。壁面に描かれた背景もいかにも子どもが描いた絵！　という感じで本当に素晴らしい。そしてローガンぬいを手にした本物のマリーちゃんの可愛らしさ。ふわんふわんの金髪にバラ色のほっぺ、小さなお手々がとても子供らしい愛らしさが表現されています。その背後にはおすなばダンジョンに出てきた面々が勢ぞろいしていてとても可愛らしい。アサギとスィーアの間にはコバルト化した鉄が置いてあったりベティの背後にはマリーがあげた花が飾ってあったりと小ネタもとても細かいのが嬉しいですね。

「月が太陽に追いつく日まで」の主人公二人と笛竜のピア。二人と一頭の体格の差がはっきりと分かる構図で、長身のソルラクとまだ幼いリィンの身長差が本当に素晴らしいです！　割と普段落ち着いた性格のリィンが年相応にはしゃいでる感じなのも可愛くて嬉しいですね。ピアの首をポンポンと叩いてやるソルラクの仕草も自然ですごくいいです。リィンの服やソルラクの纏った防具の質感や、ピアの竜具の構造が素晴らしい！　竜用の馬具なんて実際には存在しないのに、こうしてしっかり絵に起こしてデザインできるのがすごい……角に巻いた輪っかと口先のハミを棒状のパーツで繋いでいるあたりもイメージ通りでびっくりしました。竜鐸までついているのが実に細かく、作品を読み込んで頂けているのだな……ととても嬉しいです！

草原に転がる留学生たち。皆でお昼寝をしているところなのか、あまりにもほっこりする光景です。思い思いの体勢でごちゃっと絡み合いつつ転がっているのが大変可愛い……全員人外、それも大半が人間とかけ離れた体格をしているのがそれに拍車をかけていますね！　まず何と言ってもルカのお腹に頭を乗せるようにして寝転がったリン。尻尾を思いっきり伸ばしつつ、ルカの前足にぎゅっと腕を絡めているのがあまりにも尊すぎます。貴重な陸上での人魚姿でもある……そしてルカはルカで、後ろ足の肉球が見えているのがまたなんともあざとい！　可愛い！　左側で大の字になっているシグの寝相もとても良いですね！　鋭い爪の生えた脚の爬虫類っぷりと、人によく慣れたわんこのような寝方のギャップがとても良いです。下の方の腕はお腹を抱えるような感じで寝ていて、上の方の腕が赤ちゃんのように上に掲げられているのも可愛い。そして右側でははしゃぐような笑顔で寝転がる紫さん。留学生の中ではお姉さんを飛び越してお母さん的立ち位置の彼女がこういう表情しているのはとても嬉しいです！　留学生皆のワチャワチャっぷりがとても可愛い……

ドレス姿で指輪を見つめるリル。結婚式のときの彼女を描いてくれたもので、ウェディングドレスと編み込んだ髪の毛がとても似合っていますね。しかしそれ以上に印象的なのがやはりこの表情。喜びも感動も通り越して、そこにあるものが信じられないとでも言いたげな、ただただ指輪に見入った絶妙な表情が、どんな笑顔よりも如実に彼女の心境を語ってくれています。内側から輝くような祝福に溢れた背景や、細かく描き込まれたドレスの装飾、大胆に開け放たれたデコルテの柔らかそうな表現もとてもいい。しかし何より美しいのが、その見開かれた金の瞳。全体的に明度を落とした中、瞳の輝きが最高に眩い一枚です。

ヒロインたちの絵が飾られた廊下を歩くオウルとマリー。老人と幼子、二人で暗い廊下を明るい方を目指して進んでいく様がなんとも意味深で、まっすぐ前を見つめるオウルに対し絵を見上げるマリーという対比もなんとなく示唆的です。多分そんな意図はないような気もするんですが、思わずそんな考察をしてしまうほど雰囲気がいい……飾られたイラストのヒロインたちもそれぞれに魅力的で、それぞれの額に飾られた花々もその雰囲気に文字通り華を添えています。リルの花だけ紫の中に白い花が混じっているのが、彼女の出自を表しているようでとても深い……描かれたヒロインの着ているものが普段とは違うドレスなのも嬉しいポイントですね。

ムッチムチの肉感的なリル。溢れんばかりのたっぷりとした双丘と、むちむちの太ももを下から見上げるような構図が実に素晴らしい。艷やかな肌とその下に潜んだ脂肪の存在を感じさせるような圧倒的な質感の描写がすごい。柔らかさや温度までもが伝わってきそう。パラッと広がる髪の毛の束の繊細な描写、服の布の質感も見事です。個人的に、開いた口からちらりと見える左奥歯がフェチくてめちゃくちゃ良いなと思ってしまいました。唇の艶めきも良き……

「月が太陽に追いつく日まで」の主人公二人！　作品タイトルを示唆するような、昼と夜の混ざりあった背景がとても素敵です。明るい陽の光と眩い星の光、二種類の異なる光がとても美しく表現されています。見つめ合う二人の表情と、掴んだ腕の描写もとても良い……小さな手のひらを賢明に伸ばすリィンと、それを力強く握りしめるソルラクの対比。二人の腕の大きさの差がすごく良いですね！　輝くようなリィンの笑顔と、無表情のソルラクの対比もこれで何杯でもご飯が食べられてしまう大好物です。ふわっと広がるリィンの髪の表現、二人の服の表現も好き……左上の飾り枠も実にいい仕事をしていて素晴らしいですね！

3Dモデルで表現されたイニス。雲から鎖で吊り下げられた星や大きな月、そこにちょこんと座るイニス。3Dならではの質感が、まるで実在するおもちゃのような存在感を与えていてとても可愛らしいです。それでいて同時にシャボン玉と星の散らばる空間が非常に幻想的で美しい。イニス自体のデザインも丁寧にデフォルメされていて、ぷにっとした顔立ちと細い手足、それに対する帽子や衣服の大きさのギャップが実に愛らしいです。投げ出されるように伸ばされた足のアシンメトリ、月の裏から見える服の裾なども細かくポイントが高い。どこまでも綺麗で美しい作品です！

微笑みを浮かべてこちらを見つめるリル。ふわっと広がる髪の毛と翼、あえて中心を外して左に偏った構図がとても印象的です。どこかいたずらっぽい感じのリルの表情が本当に良くて、少し挑発的な感じの笑みと、人外めいた瞳がいかにもサキュバス！　と言った感じで素晴らしい。前傾気味の体勢とぎゅっと寄せられた胸元、肩の華奢な感じやお腹から腰、おへそにかけての肌の表現とかも大変良いです。胸を覆う布の先端がぽちっと膨らんでいるのが実に色っぽい。胸の谷間の主線が重なって消える表現がすごく好きですね……

こんがりと焼けた褐色肌のリル。その発想はなかった！　肌だけでなく瞳の色も変わっていて、さしずめ2Pカラーバージョンといった感じ。伸びやかな姿勢で露出した脇から腰、お尻に至るラインが大変美しい。ほっそりとした印象の上半身に対し太ももがムチムチなのも大変良いですね！　服装も設定のものから細かくアレンジをかけていただいていて、オリジナリティが溢れている感じです。バサッと広がる髪の毛やニッコリと笑う表情、はちきれんばかりにあふれる胸元もとてもいいです。

アンニュイな雰囲気の『不死身』とメリザンド。二人の関係性を思わせる姿勢や表情がとてもいい。画面全体は光に溢れるように明るいのに、周囲を舞い飛ぶ黒い影の対比が更に色濃く影を落としているかのようです。メリザンドの髪の毛の繊細さが表現されたタッチや、彼女の腰に当てられた『不死身』の指先の折り方、どこか所在なさげに伸ばされたメリザンドの左腕など、全体の雰囲気がすごく好きです。

妖艶に笑うリル。ふわっと広がる髪の毛にその表情、吊り目がちの瞳に口元に当てられた手の指先、その爪に塗られた赤いマニキュアなど、リルのサキュバスとしての側面がとても出ていて、すごく色っぽいです。特に胸の下を押さえる装飾からお腹、へそにかけての身体の塗りが素晴らしく、触れた感触まで伝わってきそうなリアリティがあります。また、衣装や角の付き方もさることながら、色の塗り方まで漫画版にかなり寄せてくださっていて、言われなければ小宮先生御本人が塗ったものと思ってしまう出来です。

キャッチーなポーズが素敵なリル。腰に手を当て顔の前で指を構えて、ウィンクしたポーズがアイドルのようでとても可愛いです。下の渦巻く模様からたなびく髪の毛と、くるっと弧を描く尻尾の一体感。大きな胸元とキュッとしまった腰、お尻から太ももにかけてのラインが大変肉感的でいいですね。キラキラと光る衣服のパーツの金属的な質感も素敵。

戯れるマリーちゃんとローガン。ふんわりとした色使いの優しい雰囲気が本当に素晴らしい！　マリーちゃんのこの満面の笑顔が本当に良いですね。百点の笑顔……宙を舞うかのように軽やかに浮かぶマリーと、彼女を取り巻く白い花びらがくるくると螺旋を描いていて、動きのない一枚絵なのに彼女が踊るように回っているさまが目に浮かぶようです。そして白く小さな彼女の手を優しく握るローガンとの対比がまた良い……小さく可愛い生き物と、大きく力強い生き物のギャップ。鋭い爪で傷つけてしまわないようにそっと扱っている様子がすごく伝わってきて、本当に素晴らしい一枚です。

ベッドに横たわるセクシーなスピナ。何と言ってもこの圧倒的な質感が素晴らしい！　まるで実写のようなリアルさ。脇のところの肉の付き方やギュッと折り曲げた腰部分に入った服の皺、脚に履いたタイツの照り返しなど、もはや芸術品のような美しさがあります。太もものムッチリ感やちらりと見えるへそ、重力に従ってたわんだ乳房と、肌もあらわな衣装を下から押し上げる胸の先端などとてもえっち。特に左胸に食い込むようにはまってる細い金属部分の描写が素晴らしいですね。胸の端がぎゅっと押さえられる描写はよくありますが、こういう金属全体が胸肉に埋まっているような表現は珍しいしすごい。眉を寄せて流し目を送るような表情もとても色っぽいです。

森の中で笑顔を浮かべるニナ。魔法で彼女に操られた蔦が踊るように周囲を舞うさまがとてもファンタジックでいいですね。長い髪が地面に落ちて広がる感じもすごく好きです。基本的に歳を重ねるほどに表情が乏しくなっていった印象のある子なので、こうして生き生きと楽しそうに森の中で過ごしている様子は、先生に出会うよりもっと前の幼い頃の姿なのかなという感じがしました。そんな物語が生まれてしまうくらいに背景が美しく、絵としてストーリーを持っている強さがありますね。服の布の質感やキラキラと輝いた瞳の表現も丁寧で美しいです。

鋭い視線を向けながら剣を構えるユニス。その凛々しい顔つきやうっすらと割れた腹筋、引き締まった足の筋肉とは裏腹に、小柄な体躯や細い腕、なびくポニーテールの可愛らしさとのギャップがとても素晴らしいです！　まさにユニスというキャラクターの魅力がたった一枚のモノクロにギュッと詰まっている。髪のなびき方がとても好き。

時代を経て向かい合うアイとクリュセ、そして二人のニーナ。何と言ってもまず構図がとてもいい！　ニーナにとって妹のような存在と娘のような存在。その二人がニーナにくっつきながら互いに見つめ合う、実際にはけして存在しないシチュエーションにぐっと来ます。そして数百年の間全く変わりないようなニーナにもしっかりと変化は起きていて、身にまとう衣服の差のみならず、微妙な表情の違いをしっかりと描き分けてくれているのが本当に嬉しいです。未来のニーナの方がちょっと口の曲がりが大きいの、解釈一致がすぎる。不思議そうにクリュセを見るアイと、にっこり笑顔のクリュセの対比もとても良いですね！　

波打ち際の水着マリーちゃん。水に濡れてはしゃぐ姿が本当に可愛らしいですね！　水を吸ってしっとりと重くなった金髪の表現や、水の中に透けて見える水着や足がとても良いですね！　大きなリボンに一滴ついた大きな水滴も大変可愛らしい。みてみて、きれい！　といった感じで差し出された色とりどりの小石。けれどそれ以上に瞳の輝きが宝石のような美しさで、空と海の青さに負けないくらい綺麗な青なのが本当に素晴らしいです。小石を持ち上げるちっちゃい手のひらと短い指、付いている爪の形までとても可愛らしい。

イタズラっぽい表情が魅力的なリル。何と言ってもこの笑顔がとてもいいですね！　キラキラした瞳が宝石のようにきらめいていて、赤く染まった頬とちらりと見える八重歯がとても魅力的です。こちらをちょっと煽るような感じの眉の角度も良い……後やはりリルは肌色面積が多いので皆さん肌というか肉の質感の描写は頑張ってくださっているのですが、このおへその辺りと太ももを指で押してむにっとなっている感じがとても良いですね！

柔らかなタッチで描かれた半人半狼の少女、ルカ。この雰囲気がたまらないですね！　森の中、木漏れ日の下で腕いっぱいに花を抱えて佇む姿が本当に愛らしく美しい……この、上半身は控えめな少女の姿でありながら、下半身は野性味に溢れた獣であるという特徴をしっかりと描いて下さる振り幅がすごく良いです。前足の上のもふもふっとした毛皮部分の表現とか本当に素晴らしい。ピンと立った獣耳やフサフサの尻尾、草を踏みしめる四本の脚を、丁寧に描かれた背景が包み込んでより引き立ててます。右側の森の奥、影に包まれた部分と光指す左側の部分の陰陽の対比も本当に見事で、現実にありそうなリアリティと、幻想的な光景を高いレベルで両立させている、素晴らしい一枚。

ぺろっと舌を出したイタズラっぽい表情のリル。小悪魔という雰囲気のちょっと幼い感じが良いですね。それでいて、組んだ腕で強調されたおっぱいがたゆんと歪む重量感、むちっとした太ももはとてもえっちでそのギャップがまた素晴らしい。こめかみの辺りから伸びた髪のふわっとなびく感じが凄く好きです。背景の魔法陣と稲妻のようなエフェクトも、召喚された瞬間の悪魔感があってカッコいいですね！

手を繋いで眠るマリーとメリザンド。見ているこちらの胸がほんわかするような、なんとも幸せで可愛らしい光景です。満面の笑顔を浮かべてとても楽しそうなマリーと、安らかに幸せそうなメリー、どちらも二人の性格をよく表してくれていて、けれどどちらもこの上なく幸せそうで本当に救われるような一枚。互いに手を取り合い、足が交差しているのがあまりに尊すぎます。さり気なく足元に転がされたローガンぬいぐるみも大変かわいい。ちゃんと腕が四本ついているのが高ポイントですね！

野営するときのソルラクとリィン、そしてピア。二人と一頭を取り巻く雰囲気が本当に素晴らしいです。膝乗せ野営スタイルの尊さよ……ソルラクの膝にリィンが乗って、ピアの体にソルラクが背を預けるこの多重構造を一枚でしっかりと表現しつつも、嬉しげに見上げるリィンと仏頂面であらぬ方向を見ているソルラクのこの関係性が本当に嬉しいですね！　すやすやと眠るピアも可愛い。霜が降りたような画面の周りの効果や凍えそうな木々と降りしきる雪の中、リィンの手の中のカップと、それ以上に二人の体温の暖かさが伝わってきそうな一枚です！

ソルラク視点からのリィン。画面いっぱいに描かれているのに、見下ろす形の彼女の小ささが感じられる構図で素晴らしいですね。こちらにもたれかかる背の重みや息遣い、そっと触れられた手の感触まで感じられそうな一枚です。こちらを見上げるリィンの笑顔がとても可愛い。ふんわりと広がる紫の髪の繊細な描写も美しいですね。手だけ見えるソルラクの篭手のゴツゴツした質感も好きです。

線画で神々しく描かれたメリザンド。モノクロで表現された繊細なタッチと示唆的な装飾の数々が素晴らしい。うねるようになびく長い髪、細かな装飾まで丹念に書き込まれた法衣に小さな体躯。露出された素足と足の指先がとても良いですね。そして背後に控える三対六枚の翼を備えたスターコアと、鎖に繋がれた帯紐。星を宿したスターコアの中にたっぷりはいった液状の理力の中に浮かぶ泡の儚さと、天使の異形を思わせるそのデザインや、不死のままどこにも居場所がないメリザンドの状況を地に足つかず鎖で囚われる表現で表していただいている気がして、とても良いです。柱の上に立つ男性像は『不死身』を模したものでしょうか。全体の構図と発想が本当にめちゃくちゃ良くて、メリザンドに対する理解と愛情を強く感じます。

花かんむりをつけたクリュセ。ちょっぴり大人っぽい雰囲気ですね。クリュセは割りと無邪気で子供っぽい言動が多い感じの子なのですが、周囲に年上ばかりなので狙ってそう振る舞っているきらいもあり、本来はこんな感じの落ち着いた雰囲気も持っている子なのかな……なんて思いました。そう思わせるパワーのある一枚です。澄んだガラス玉のような瞳と、ほのかに色づいた口元がとても印象的。ピンクの髪に花の色を映したかのような青いハイライトが入ってるのがとてもいいですね。ちょっと金属光沢っぽい感じで艶のある美しさが感じられます。頭につけた花輪も繊細で可愛らしい。

マリー、ソフィア、リィンのロリ三人衆。あざといほどに可愛らしい！　マリーとソフィアがぷにぷにのほっぺをくっつけ合いつつ手を握り、リィンが指を組んでこちらを見上げる構図がとても愛らしい。三者三様の表情もとても良いですね！　ふんわりしたマリーの金髪とウェーブのかかったリィンの紫髪、さらっとストレートのソフィアの緑髪の描き分けも素晴らしい。ソフィアの鎖骨の華奢な感じとか、握った手の幼女特有のぷにぷに感、指の短さや手の小さな感じ、マリー側がちょっと食い気味に握ってる関係性と性格の差みたいな部分も大変おいしいです。

波打ち際で踊るイェルダーヴ。躍動感あふれる構図と押し寄せる波、舞い散る水滴がとても幻想的で美しい。それでいてイェルダーヴ自身の肉感的な色っぽさが幻想的でありながらもその実とても淫靡で、そのギャップがなんとも素晴らしいですね！　肌もあらわな衣装を着た身体をくねらせて、折れそうなほど細い腰からたっぷりした尻までのラインが大変美しくかつえっちです。そしてダイナミックに揺らされる乳房のギリギリ感。水滴で大事なところが隠れていますが、一瞬後にはあらわになってしまうのではないかというシチュエーションが良すぎます！　そしてヴェールで隠されつつも透けて見えるイェルダーヴの照れ顔がまた素晴らしい……唇をきゅっと引き結んで頬を染めた表情の可愛らしさ。宝石のようにキラキラした瞳の描写となびく紫の髪の表現もすごく好きです！

貴重な魔王の始め方第二期ヒロイン集合の図。第一期のヒロインは割りと集合絵頂いてるんですが、第二期の子たちはあまりないのでその時点でだいぶ嬉しいですね。そして構図がまた格好いい！　映画のキービジュアルのようなカッコよさ。厳しい表情をしたザナを取り巻く氷雪のかけらや、すがるように上を見上げるイェルダーヴと張り渡された鎖の対比、手のひらに光を宿すサクヤとどこまでもお気楽なタツキに、先頭には勇ましく剣を構えるマリー、背後にはオウルの背中姿……とそれぞれのヒロインの個性をしっかりと描きつつもしっかりと一枚の絵としてまとめ上げている手腕。背を反らしつつやや顔を傾けるようなマリーのポーズもとても良いですね。翻った腰部分の布がとても格好いい。

まさかのムービー。リルの胸元でぽよんぽよんと跳ねるオウルさん。その「無」という感じの表情もジワジワきますが、リルの胸元が本当に柔らかそうでいいですね。ポフポフと指でつつかれて伸び縮みするマスコットみたいなオウルさん、一家に一匹欲しくなります。パチパチと瞬きウィンクするリルの瞳もとても綺麗。ハート目になってるのもかわいい。

お昼寝するマリーと添い寝係のリル。あまりにも幸せな光景……！　赤ん坊のように体を丸めてすやすやと幸せそうに眠るマリーと、彼女を起こさないように気遣いながらも腕枕をするリルが貴すぎますね。マリーの頭に添えるようにあげられたリルの指先がとても良い……マリーの前髪がちょっと跳ねてリルの胸元にかかってるのと、リルの長い髪が枕やベットに広がっているのが好きすぎます。慈母の如き表情を浮かべるリルのスタイルと格好があまりにもセクシーなギャップも良いですね！　寝転がった姿勢で胸元の装飾がちょっと横に転がっているのもなんか良い……枕につけられたレースもとても可愛いです。

蠱惑的なポーズを取ったリル。全体的な雰囲気としてはとても愛らしい雰囲気のイラストなのですが、ちらっと胸元の布をめくって見せる仕草が本当に蠱惑的と呼ぶ他ない感じでドキッとしますね。赤く塗られた爪が一瞬乳首に見えてしまうのも完全に計算されているであろうことに、すごくしてやられた感があります。それでいてリルの表情が、色っぽいというよりは悪戯をする子どものような愛らしさがあるところがまた良い。リルというキャラクターをすごく掴んでくれてるなって感じがします。右腕のキュッと脇に寄せて胸を強調するような感じや、太ももに置かれた手、前傾姿勢で少しシワのよったお腹や腰の肉感とかもとても好きです。後ろでパラッと広がってる髪の毛の感じも良い……

すややかに眠る先生とニナ。独特のタッチが素敵ですね。サムネイルだととても精微に描かれているように見えて、アップにすると物凄く大胆な筆使いに驚きます。この描き方でしか味わえない独特の味わいがある……それでいてニナは細かく描かれていて、安らかに眠るその寝顔がとても良いです。

リルとニナ、代表作それぞれのメインヒロインのおヘソ！　極めてシンプルな構図ながら、二人のへその形がしっかりと描き分けられていたり、肌の色が異なっていたりと細かい工夫が光ります。それぞれのイメージカラーの背景もポップでセンスが良い。

なんとも気の抜けるローガンと手書き文字。そのあまりの衝撃に、一瞬「これを大賞にしたら面白いだろうな」と思ってしまいましたが、流石に他の全参加者から怒られる未来が見えたので誘惑に打ち勝ちました。こういう「実際の口を完全に無視して描かれた顔」みたいなのに弱いです。

リィンを抱きかかえつつカレドヴールフを構えるソルラク。第10話のあのシーンだ！　と一瞬でわかるイラスト。起動中のカレドヴールフの迫力ある描写、驚きに目を見開くリィンと冷静に敵を見据えるソルラクの表情の対比が素晴らしい。魔刃が巻き起こす風になびく衣服と舞い散る木の葉の臨場感がすごいですね。そして地味にいい仕事をしているのが背景。漆喰が剥がれてレンガの地が見えているところとかたまらないですね。ソルラクの前髪が二房左にぴょこんってなってるのがなんか可愛くて好きです。

迫力あるローガンを描いてくださった一枚。割りとコメディ寄りで描かれることの多い彼を格好良く描いて貰えるのは本当に嬉しいですね。かかってこいよと言わんばかりの腕のジェスチャーと、不敵に浮かべた笑みが本当に素晴らしい。全身の筋肉に隅々まで力が満ち満ちていて、纏った闇のオーラのようなエフェクトが実にいいです。腹筋の割れ具合も素敵。

チアガール姿のマリーちゃん。スポットライトのような背景と、アメコミみたいなパキっとした色使いが大変素敵ですね。躍動感に溢れた構図、思いっきり畳まれた脚と跳ねるポニーテールが実に可愛らしい。おへそが見える衣装も健康的な色気があってとても良いです。

まさかの地図部門での参戦。「魔王の始め方」第一期の舞台となるラファニス大陸全土の地図ですね。漫画や原作にある細かな地形の描写を拾っていただき、よくぞここまで……という感じの出来。細かいことは全然決めてなかったのでとても嬉しいですね。