大きなあなたと小さなわたし

　湿原に済む幼いリザードマン、ヒッサーはある日人間の赤ん坊を拾う。
　タマルと名付けたその赤ん坊はヒッサーの庇護のもとすくすくと育っていくが、リザードマンの成長はそれ以上に早い。
　種族差と寿命差を超えて互いに想い合う兄妹が、その生涯を懸命に駆け抜けていく物語。

　時計の針が重なる時、二人はもう一度──

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タマル

人間の妹。
明るく前向きで健気な少女。赤ん坊の頃リザードマンの住む湿原に捨てられ、ヒッサーに拾われる。
ヒッサーとは実は同い年だが、成長速度の差もあり妹として扱われる。
リザードマンに比べ身体能力に劣り狩りも下手だが、器用な手先と工夫で補う頭の良さもある。
イラストは12歳頃のものであり、この時点で身長150センチほど。最終的には160センチくらいで成長が止まる。

ヒッサー

リザードマンの兄。
寡黙で無愛想だがその心根は誰よりも優しい。子供の頃、赤ん坊のタマルを拾い育てる。
リザードマンは生粋の狩人であり、強靭かつ俊敏で例外なく槍の名手である。ヒッサーはその中でも特に優れた戦士。
その肉体は生涯成長し続け、身長は伸び続ける。
イラストは12歳頃の物であり、この時点で身長180センチほど。最終的には3メートルを超す。