名無しの英雄

あらすじ

凄まじく強く、凄まじく女好き。竜でも神でも殺せるほどの力を持ちながら、美女のことしか頭にない男、サーナ。大胆不敵で唯我独尊、他人の都合なんか一切考えない自己中だがどこか憎めない、そんな彼が美女を口説くついでに期せずして数々の偉業を成し遂げてゆく物語。
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サーナ
主人公。名前を持たず、誰に名を問われても「さあな」としか答えないのでサーナと呼ばれる。

リリィ
姫騎士。腹違いの妹であるローズとの確執の中、サーナに乱入されたことで結果的に確執が解消し、なし崩しにサーナの妻となる。常識人で苦労人。

フラン
火竜。サーナとの戦いに敗北し、敗北した相手の言うことを一つ聞かなければならないという古の盟約によりサーナの妻となる。短気で苛烈だが身内に対しては鷹揚。

テレーズ
水の精霊。テレーズ湖という湖の化身。悪魔たちに封印されていたところをサーナに助けられ、彼の妻となる。人とは時間の尺度が違うため、極めてマイペースに見える。

エヴァン
謎の青年。とある使命を帯びて旅をしていたが、サーナの強さに感服し押しかけ弟子となる。生真面目で実直。

ラニアーデ
女悪魔。密命を帯び暗躍していたが、サーナに見つかり女性の姿をしていたばかりに度々ひどい目に合う。冷酷かつ残虐だが、どこか間の抜けた所がある。

ローズ
女王。リリィの妹。リリィに疎まれ、排除されると思いこんでいたが、サーナのとりなしにより和解する。

ニーナ
エルフ。人間に捕まり奴隷にされていたところをサーナに救われる。

ニエベ
霊峰の麓に住む女性。不治の病に冒され、余命幾ばくもない娘を救うためにサーナに助けを求める。

ルーミ
雪女。霊峰にやってきた人間を凍らせ殺していたが、サーナに撃退される。

リディア
聖女。偶然サーナに救われて以来、彼を盲目的に慕っている。

カティア
元暗殺者。聖女に近づくサーナを殺すよう依頼されるが、失敗して案の定手篭めにされる。

ゴモリー
悪魔の公爵。秘密裏に世界を魔界に落とす計画を進めていたが、サーナに御破算にされる。

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